オケの立場は・・・

4月も10日を過ぎ、関東以西では、各地のサクラもそろそろ見納めのようです。そんな中、昨日、お散歩を兼ねて買い物に出かけて、帰りに図書館へ行って来ました。読了した本と、聴了(?)したCDを返却し、予約した本を受け取って来ました。返却した本はこれ、

京極夏彦氏の『百鬼夜行』シリーズの最新作、800ページを超える大作ですが、なんとか返却期限までに読了しました。ウェブではあんまり面白くなかった、と云う書評も見かけましたが、私には結構面白かったような気が。疲れましたけど・・・返却したCDはこれ↓

V・ホロヴィッツ氏の、カーネギーホールでの生演奏を2枚に纏めたライヴ盤です。

借りて来て、速攻でリッピングして、iPadiPhone に転送したので、いつでも何処でも聴けるのですが、返却する前に、我が家のヴィンテージと云うか、50年前のくたびれたスピーカーで鳴らしてみました。が、古い録音なので、最新の解像度の高いスピーカーで聴くより正解かも、と思いつつ聴いていたのですが、

2枚目のCDの10曲め、チャイコの1番のコンチェルトの終楽章、ホロヴィッツ氏、冒頭からもの凄いスピードで弾いてはります。チャイコの1番、これまで何回も聴いていますが、こんなに早く弾いているのを聴いたことがありません!演奏時間、6分19秒となっていますが、ライヴ盤なので拍手も収録されていて、実際の演奏時間は6分くらいです。で、他の演奏と比較してみると、

例えば、上の横山幸雄氏は、7分16秒で弾いてはります。ホロヴィッツ氏とは1分以上の差があります。なんでこんなに速く弾くんやと思っていたら、ライナーノーツにこのやうな記述がありました。

若かりし頃のホロヴィッツ氏のエピソードです。と云うことは、この日もホロヴィッツ氏、G・セル氏とNYフィルの演奏に何らかの不満があったのかも、と思ったり。それにしても、オケのみなさんには気の毒やったと思います。付いて行くのに必死やったような気が・・・