2人のコーテー

今年もすでに1/3を過ぎ、今日から5月です。が、先月は何かと多忙で、あまり本が読めていませんでした(^_^*)  と云うわけで、先日こんなんを借りて来ました。

ウィーン生まれのピアニスト、F・グルダ氏のインタビューと云うか、放言を纏めたものです。このタイトルに惹かれて借りてみました。因みに原題は『Mein Ganzes Leben ist ein Skandal』まんまだったりします(^_^*)

裏表紙を見ると、上記の通り、好き勝手に喋ってはります。この本、大昔に他の出版社から発行されていたのですが、3月に文庫本で再販されたとのことです。

で、何という偶然、数週間前、私は図書館から2枚のCDを借りています。

このグルダ氏と、A・B・ミケランジェリ氏のベートーヴェンの5番のコンチェルトです。4月の初め、新しい市民会館のこけら落としで演奏された、神谷郁代さんの同曲を聴きに行ったのですが、復習のつもりでこの2枚のCDを借りてみました。

グルダ氏のCD、5番に加えて、4番のコンチェルトも含まれていてお得です(^O^)

ミケランジェリ氏のCDは5番だけですが、珍しいことにライヴ盤です。3楽章が長いのは、演奏後の拍手も含まれているからです。聴き比べてみたのですが、フツーの演奏でした。グルダ氏のジャズ由来のインプロビゼーションも、ミケランジェリ氏の華麗なテクニックも聴かれず、2人とも淡々と演奏してはります。この曲、ベートーヴェンによって、カデンツァが封じられているせいかも。

上記の本には、ミケランジェリ氏についても語られていて『狂信的完璧主義の奴隷』とゆうてはりました。ミケランジェリ氏、自分自身やピアノのコンディションに納得出来ないと、演奏会を平気でキャンセルしてはったので、云われても仕方が無いのですけど・・・で、その代役をグルダ氏が引き受けたこともあったそうです。