台風のさなかに

台風18号、現在も、各地に甚大な被害を残しつつ、日本列島を北上中です。
と云うわけで、昨日はどこにも出かけずに、こんなんを読んでいました。

笙野頼子氏の新作です。図書館の新本コーナーで見かけて、この勇ましいタイトルと
カバーのイラストに惹かれて借りてきたのですが、読みあぐねてしまいました。
私向きではありませんでした。あとがきには、このやうな一文が。

『文学は面白ければいいので、と言っている人は、そもそも私の本なんか
読まないと思う』おっしゃる通りです。見透かされておりました(^_^;)

と云うわけで、お口直しはこれ、

先日読んだ、この『SFの書き方』の中で、講師を勤めていた、

藤井太洋氏の旧作です。巻末の大森 望氏の解説でも触れられていましたが、
よく出来た、ハリウッド映画のやうな作品です。もともと、ソフトウェアの開発者、
と云うことで、小道具、と云うか、ガジェットの使い方が秀逸です。

そんな中、昨日の朝日の書評にはこんなんが、

山田正紀氏の新作です。実は書評を読む前に、図書館で見つけて、速攻で借りて
読んでおりました。いつもは、書評を読んで、借りることがほとんどですが、
高槻図書館、グッジョブ、でした(^o^)

書評にも書かれていますが、山田正紀氏は、冒険小説の書き手としても秀逸で
『崑崙遊撃隊』とか『忙殺のチェスゲーム』とかお勧めです。

午後からは、ケーブルテレビで、こんなんを観てました。

宮沢りえが、アカデミー主演女優賞を獲得した作品です。公開時に、結構話題に
なっていたので、放映を心待ちにしておりました。文句なしの内容でした。
が、ラストで、銭湯での葬儀のあと、遺体を斎場まで運ぶシーンがありますが、
わざわざ、斎場に行かなくても、近場に焼き場があるやん、と思ったりして・・・
最後の、赤い煙が、それを意味しているのぢゃないの、とは深読みしすぎ?