原平さんの謎

赤瀬川原平氏を、一躍有名にしたのは、おそらくはこの2冊、

尾辻克彦の名義で芥川賞を受賞した『父が消えた』と、『老人力』だと
思います。が、私にとっては、何と云ってもこれ、

アサヒジャーナル等に連載された、この『櫻画報』です。
ここに載せているのは、その連載の最終回、このイラストと表紙のヌードが、
朝日新聞社の内部で問題となり、回収騒ぎを引き起こしました。

この1971年3月19日号、実は私も購入していたのですが、見つかりません。
おそらく処分してしまったようです。持っていれば相当高値で売れたかも(^_^;)

赤瀬川氏の評価を、さらに高めたのが、この書物だと思います。

右の『新解さんの謎』です。左は、この本にも登場しているSM嬢の手になる、
その続編です。
この本がきっかけとなって、辞書を読むブームが生まれたようです。

その赤瀬川原平氏も、昨年10月、鬼籍に入られました。


一年後の今、この本を借りているのも、何かの縁かも。