さて、モニターが可動式になっているのは、何も、ニャンコを撮ったり、
祇園祭りを撮ったりするためだけでは無く、おそらく、地鶏、ぢゃ無く、
自撮り、セルフポートレート用だと思われます。
昔は、もっとアバウトと云うか、ワイルドと云うか、モニターなんか見ずに、
レンズだけ、自分に向けて、テキトーに撮っていたように思うのですが、
ケータイや、スマートフォンで、自撮りでも、モニターを見ながら、
撮れるようになっているので、きちんとフレーミングしたいと思うのでしょう。
バリアングルモニターなら、何の問題も無いのですが、チルト式モニターでは、
上に開くのか、
それとも下向きに開くのか、
メーカーも、いろいろ悩んでいるようです。
が、1995年、ちょうど20年前に発売された、このカメラでは、
もっとスマートに、この問題を解決していました。
カシオのQVー10 です。このカメラが、画期的だったのは、
液晶モニターを備え、レンズが可動式になっていて、レンズを回転するだけで、
自分撮り(昔はこのように呼んでいたような)が出来たことです。
以来、この手のスイーベル式と呼ばれた、レンズ部が回転できるカメラが、
各社から発売され、私が購入したのは、これ、
ニコンの、COOLPIX 950 です。グリップの赤いラバーが、当時のプロ機、
F5を、彷彿とさせます(^o^)
定価は、10万円くらいだったと思いますが、7万円くらいで買ったような。
後ろは、後継機の、990。画素数が、200万から、300万にアップされ、
モニターも見やすく改良されましたが、あまり好きではありません。
このスイーベル式のレンズを持ったカメラは、その後も発売され続け、
とりわけ、私が魅せられたのは、
ニコンの、COOLPIX SQと、
コンタックスの、U4R です。今見ても、惚れ惚れするデザインです。
中古で見かけたら、買ってしまいそうです。
今では見られなくなった、スイーベル式のレンズを持ったデジカメですが、
現在の技術で、ぜひ、蘇らせてください、ニコンさま。