フジはフジでも・・・

11月も今日で終わり、明日はもう12月。月日の経つのを年々早く感じますが、今年はとりわけ早かったような気が。そんな中、先週、Aサヒのデヂタル版にこのやうな記事が、

国産初の、真空管を使った計算機の写真が掲載されていました。フジはフジでも、富士通ぢゃなく、富士フィルムが作ったそうです。レンズの設計には膨大なレイ・トレース、いわゆる光線追跡が必要で、これまでは手回しの計算機を使って、人海戦術で行われていたのですが、この計算機は2000人分の計算能力があったようです。で、この写真には謎の女性も写っているのですが・・・

閑話休題真空管式の計算機と云えば、真っ先に思い浮かべるのがこれ、

1945年に作られたENIAC です。前述のFUJICの10倍以上、18800本の真空管が使われていたそうです。戦争の末期ということで、もっぱら砲弾の弾道計算に使われていたそうです。で、6人の女性がオペレイタとして活躍してはりました。そして、この記事の下に、前述のFUJICの女性オペレイタの事も書かれていますが、この人の名は伝わっていないとのこと。私はフジ子さんやないのと思うのですが、FUJICだけに・・・
閑話休題、女性と計算機の関わりを扱った、こんな映画も作られました。

この映画、数年前にWOWOWで観たのですが、原題のとおり、女性は縁の下の存在として扱われてはりました。この映画の元ネタがこれ、

1960年代、NASA(正確にはJPL)で、人間計算機として働いてはった、女性を描いたノンフィクションです。彼女らの働きがなかったら、マーキュリー計画も、ジェミニ計画も、そしてアポロ計画も実現出来なかったと思われます。

このM・R・コワル女史の、女性アストロノーツ・シリーズ、1960年代のテクノロジーで、月や火星を目指すお話ですが、登場している宇宙機には、真空管式!の計算機が搭載されています。そして、参考文献として、上のノンフィクションも挙げられていたりします・・・