マイコン、貸します

先月末、某局がこんなんを放映していて、先日録画を観たのですが、

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 タイトルは名ばかりで、原作とは何の関係もなく、乱歩先生も草葉の陰で、さぞかし怒ってはるやろ、と思いましたが、別の意味で愉しく観させて頂きました。まずは、主人公が乗っていたこの車、何と、日野コンテッサでした!

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 リアにエンジンを積んだ、RWD車で、ミケロッティの手になる美しいデザインは、今みてもエレガントで、『伯爵夫人』の名に偽りはありません。そして、二夜目の最後に登場したのが、これ、

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 主人公が、幼いころ、父親に買ってもらったと云う、PCです。

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 これが何と、早川電機工業謹製の、MZー80K です! 下に、当時のカタログを載せてみます。

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 広告にもある通り、当時、PCはマイコンと呼ばれていて、CPUも8ビット、メモリ空間も64K バイトで、殆ど実用性は無く、もっぱら BASIC の学習用に使われていました。が、コアなマニアは、I/O を工夫して、鉄道模型を制御したり、エレクトーンの自動演奏に取り組んではりました。何を隠そう、35年くらい前、私が初めて購入したのが、このMZー80Kの後期型、MZー80C だったりします。

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 今では屋根裏で、余生を送っています。ドラマに登場していた MZー80K 右下のキートップが無かったり、あちこち塗装も剥げていましたが、それよりはるかに綺麗です。ひとこと、声をかけてくれたら、貸してあげたのに(^_^*)