57年間の右翼曲折

昨日の朝刊にこのやうな広告が、

講談社の、大江健三郎全集の刊行が始まったとのことです。しかも、
最初に発売されるのは、第3巻、あの『政治少年死す』が収録されています。

私は知らなかったのですが、今回の全集の刊行が予告されたのは、昨年5月、
とりわけ、この『政治少年死す』が収録されることに関しては、当時から
かなり話題になったようです。

記事中にもありますが、この『政治少年死す』1961年に、某文芸誌に
掲載されたのですが、右翼団体の、猛烈な抗議を受け、出版元が萎縮して
その後、日の目を見ることはかないませんでしたが、様々な形で配布されていて、
私は、某左翼系セクトの資金集めの一環として売られていた、掲載誌のコピーを、
確か、500円ほどで入手した覚えがあります。17才、セヴンティーンの頃です。

あれから50年、正式に発売されることになったのは、喜ばしい限りですが、
いかんせん、5000円、と云うのはあまりにも高すぎます。『セヴンティーン』と
『政治少年死す』の両方を収録した文庫本を、1000円位で発売してください、
講談社さま・・・

が、『政治少年死す』だけなら、ウェブを丹念に捜せば、タダで読めたりします。
しかも、私の好きな、読みやすい横組みで(^o^)