先日、WOWOWでこんなんが放映されました。
あの楳図かずお氏の原作のミュージカルです。私は特にミュージカルが好き、と云うわけではないのですが、高畑充希嬢と門脇 麦嬢のW主演とあっては見逃せません。速攻で予約録画し、先日観てみたのですが、冒頭にこのやうな場面が、
オペレーターがオープンリールのテープデッキを操作してはります。最初は当時の計算機の外部記録装置を模して使われているのかと思いきや、このデッキでスクラッチプレイをしてはります。で、このデッキ、何処かで見覚えが、と思ってウェブを探すと、メイキングの動画があって、このやうな場面が収録されていました。
デッキは1台だけじゃ無く、3台使われているようです。このデッキの正体は案の定、
P社のRTー1050でした。一般用としては、最高の規格を持つ、いわゆるツートラ・サンパチと呼ばれるモデルです。テープを2つのトラックに分け、毎秒38センチ、15インチの速さで浪費するので、10インチのテープを使っても30分!しか録音出来ません。と云うわけで、主に生録向けに使われていたと思います。
当時フツーに行われたエアチェックには不経済(?)です。で、一般的には、その半分の規格、ヨントラ・ジュウキュウのデッキが主流でした。テープを4つのトラックに分け、19センチ、7.5インチで使えば、片道1時間、往復で2時間の録音が可能です。と云うわけで、当時の私が使っていたのは、50年くらい前に購入したこれ↓
同じP社の下位モデル、RTー1020です。20年くらい前まで、時々使っていたのですが、完全にお亡くなりになり、今では書斎の片隅でホコリを被っています(^_^*) いずれ処分しなくては、と思っているのですが・・・このデッキで録音したテープも100本くらい残っています。
おそらく、2度と聴くことは無いと思うのですが、捨てられません。中古の程度の良いデッキ、10万円くらいで買おうかなと、時々ウェブを覗いたりもしますけど(^_^*) これらのテープの中でも、とりわけ捨てられないのがこのテープです。
NHK・FMで放送された、矢代秋雄氏のピアノ・コンチェルトをエアーチェックしたテープです。ピアノはもちろん中村紘子さんで、のちに彼女のサインをいただきました。