ユージン・スミスの友人の

先日、Aサヒのデヂタル版にこのやうな写真が載っていました。

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今朝の朝刊でも特集されていますが、水俣に住み続けて、水俣病の実態を世界に知らしめたユージン・スミス氏がカメラを構えている写真ですが、なんとオリンパスペンFを使ってはります。スミス氏と云えば、ミノルタのカメラを使っていたことで知られていますが、オリンパスペンFも使っていたとは知りませんでした。そう云えば先週の夕刊にはこのやうな写真も載っていました。

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スミス氏の友人と云うか、氏に同行していた、フォトジャーナリストの石川氏のコンタクトプリント、ベタ焼きです。ネガは、コダックのトライXです。当時のフィルムは感度が低く、トライXの4倍増感でASA1600がせいぜいでしたが、現在のCMOSセンサー、6400は余裕の感度で、場合によってはその倍12800でも使えてしまいます。

閑話休題、このベタ焼きの下から3段目の左はし、赤マルが付いているコマを伸ばしたのがこの写真です。

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スミス氏と、配偶者のアイリーン氏の写真ですが、氏が構えているのは600ミリくらいの超望遠レンズを付けたミノルタのカメラです。首から下げているのはニコンFやと思われます。この写真、現在熊本の津奈木町で開催されている写真展で展示されているとの事です。最近盛んに、スミス氏の話題が取り上げられているのは、先月公開されたこの映画のせいやと思います。

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J・デップがスミス氏を演じたこの映画、ぜひ劇場で観ようと思っています。下の写真は映画の一コマですが、カメラ好きとしては見逃せません。

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手にしているのはミノルタのカメラですが、それ以外にも、キヤノンペンタックス、黒塗りのニコンFまで首から下げてはります。それぞれ同じようなレンジのレンズが付いているのは、フィルムを交換する手間が惜しかったからかも。冒頭の写真で、ハーフサイズのオリンパスペンを使ってはったのも、36枚撮りのフィルムで72枚撮れるからやと思います。現在のデヂタルカメラなら、カード1枚で数100枚の写真が撮れて、しかも現像不要やし・・・