なんでソーナタ?

昨日26日、9時半過ぎに家を出て、図書館へ。借りていた本の返却です。予約した本はまだ入庫しておらず、手ぶらで帰るのもアレなので、こんなんを借りてみました。

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久しぶりのCD、ポリーニが1975年に録音した、ベートーヴェン の後期のピアノソナタ集です。28〜32番までの5曲が、2枚のCDに収められています。私が1番聴きたかったのは、最後の32番のハ短調ソナタです。ベートーヴェンソナタ、ピアノの新約聖書とも云われたりしますが、ならばこの32番は、さしづめ『黙示録』でしょうか?

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先日読み返したばかりの、この作品中、主人公の岬 洋介が、コンテストで選んだ曲でもあるのですが、私が初めてこの曲を聴いてみたくなったのはこれがきっかけです。

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1968年に連載が始まった、F・ホイルの傑作『10月1日では遅すぎる』の中で、主人公の作曲家/ピアニストが、未来の音楽と対決するシーンで、この曲を選んだ理由を読んだ時です。その後、ポリーニの演奏でこの曲を聴いて、得心した覚えが。

閑話休題、数ヶ月前、某婦人誌の音楽欄に、この曲のポリーニの新盤が紹介されていました。

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機会があれば聴きたい、と思っていたら、何と云う偶然、昨日の図書館の新着案内に、このCDが紹介されていたので、速攻で予約したのは云うまでもありません。