待てば良かった?

発売直後から、そこそこ売れていた、恩田 陸氏の『蜜蜂と遠雷』、
直木賞受賞後は、さらに売り上げを伸ばしているものと思われます。

が、電子本の世界では、さらに熾烈な争いが繰り広げられているようです。

最初に口火を切ったのが、◯善とJュンク堂が共同で運営している、
h◯ntoです。

通常、1555円のところ、期間限定で720ポイントが付くので、差し引き、
835円で購入できます。私は速攻で購入したのですが・・・

ところが、先週の10日、S◯NYが運営している、某電子本の販売元から、
このような入電が、

期間限定ですが、何と半額の、778円で発売するとのこと!

さらに数日後、また別の電子本の販売元からもこのような入電が、

こちらも期間限定ですが、もともと1440円で発売していたところを、
やはり半額の720円で販売するとのこと。税込みだと、778円ですね(^_^;)

通常は、賞味期間が切れてから、値下げして販売するのですが、期間限定とは云え、
まだ充分賞味期間が残っているのに、半額で販売するのは異例です。

が、冷静に考えれば、電子本には、印刷代や流通経費がかからないので、
このくらいで売っても、充分、利益があるのだと思われます。この作品も、
紙の本より、多少安く売られてはいますが、それでもぼったくりだったと
云うことか。

と云うことで、私は835円で、この『蜜蜂と遠雷』購入したわけですが、
満足しています。後発の二つの出版元のリーダーには、横組みで読めないと云う、
私にとっては、大きな欠点があって、たとえ安くても、私はここから買おうとは
思いません。

蜜蜂と遠雷』、横組みのおかげで、紙の本で読むよりはるかに読みやすく、
先日、読了しました。言いたいことはたくさんあるのですが、音楽を文章で
表すことの難しさを、かなり克服されているとは思いますが・・・

中山七里氏も、同じ試みをされていますが、こっちの方は、より直裁と云うか、
楽譜が、私には読めないのですが(^_^;) 、 目の前に見えるような気が・・・

恩田氏の方は、もっと抽象的に、例えば、ベートーベンのバルトシュタインを、
メルセデスに見立てたピアノで疾走させるイメージで表現されていて、
思わず、座布団一枚、と思ったりして(^_^;)