日本語で読める法悦

一昨日、図書館を出て、Jュンク堂へ行って、こんなんを購入して来ました。

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図書館で閲覧したのですが、やはりこのやうな書誌的に貴重な雑誌は買わねば後悔する、と思い速攻でゲットしました。ハヤカワのSF、それまではいわゆる新書版と云うか、ペーパーバックで出版されていて、

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通称『銀背』呼ばれて、見た目は良かったのですが、ライヴァルの創元推理文庫と比較すると、少々お高めでした。それが文庫化によって、お求め安いお値段になりました。で、この特集號、ページをめくると、

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これまで出版された数々の名作が紹介されていて、クラーク先生は2冊、取り上げられています。そして、先日読んだこの本の中で、池澤春菜嬢が、日本のSFの翻訳水準の高さについて、このやうに書いてはります。

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W・ギブスンの一連の翻訳書を『あれを英語で読まなきゃいけない人は損しているとすら思う。それくらい日本語訳が素晴らしい』

と云うわけで、この特集にも翻訳者の方々も寄稿してはるのですが、

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とりわけ、左の『火星の人』の訳者、小野田和子の一文が心に残ります。この訳書を、私の『愛訳書』と書いてはります。