席捲の風格

昨日の朝刊にこのやうな記事が、

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小松左京氏の業績を回顧する記事です。記事に依ると、新型ヴァイラスの蔓延の中で、この作品が読まれているとの事。

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そんな中、先日、某局の某ドラマを見終わったあと、別の番組の番宣が放映されたのですが、その画面がこれ、

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このドラマのヒロイン、篠原涼子嬢が手にしてはるのは、何と、小松左京氏の空前のベストセラー『日本沈没』です。上下巻合わせて、400万部を売り上げ、日本中を席捲した、カッパノヴェルスの旧本です。

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このドラマ、私は見ていないので、何故、篠原涼子嬢が、この本を手にしているのかは知りませんが、私も、発売直後に初版本を購入していて、書架を探したのですが、見つかりません。処分してしまったようです(^_^*)

が、同じ小松左京氏のこんなんが見つかりました。

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1982年に発売されたこの作品、おそらく日本で初めて、ワード・プロセッサを駆使して書かれた小説として話題を呼んで、映画化もされ、私も劇場に観に行ったのですが、イマイチだった憶えが。そんな中、全く同じ、1982年に、クラーク先生が、この作品を出版してはります。

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IBM PC とワード・スター(たぶん)を駆使して書かれたこの作品、上に紹介した、小松左京氏の作品と、内容は全く違いますが、両方の作品のテーマは『木星の太陽化』だったりします。同じ年に、東西2人の作家が、同じテーマの作品を出版した事は、当時、SF界では大きな話題となったような覚えが。