ダイナブックふたたび

先日、ウェブを徘徊していると、このやうな記事が、

シャープが、と云うより、ホンハイが、東芝のPC事業部門を買収し、
ダイナブックの名で、ノートPCを発売するとの記事です。
シャープと云えば、何を隠そう、大昔、私が最初に購入したのが、これ

今でも、屋根裏で眠っている、シャープの MZー80C です。CPUは
Zー80互換、クロックは 2MHz、メモリは、48KB 云う、今では
考えられないスペックですが、これでBASIC を学んでおりました(^o^)

ウェブに、当時のカタログが置いてあるので見てみると、16KBのメモリが、
なんと、44000円 !と書かれていたりします(^_^;)
今なら、同じ値段で、余裕で、PCが買えてしまいます。

閑話休題、記事中にある、ダイナブックとは、1989年に、東芝から発売された
当時としては、画期的に小型化された、ノートPCにつけられた愛称です。

が、この ダイナブック と云う名称を巡っては、一部のコアなファンからは、強烈な
イチャモンが付けられて、例えば、富田倫生(みちお)氏の 『青空のリスタート』
には、このやうな一文が、

そもそも、このダイナブック と云う名称は、それより10年くらい前に、アップルの
フェローだった、アラン・ケイ氏が提唱した、未来のPCを夢想して名付けた名称で
たかが、ノートPCをダイナブックの名で呼ぶのは、おこがましい、と云う事です。

アランが夢見た、本家(?)の ダイナブック は、こんなんです。

子どもでも、手がるにいじれるPC 、今では、当たり前の光景ですが、
40 年前には、画期的な概念で、こんなんも作られました。

ダイナブックモックアップ です。当時は、タッチパネル と云う概念も無く、
キーボードが搭載されていますが、この縦長のプロポーションは、iPad を彷彿させ、
事実10年前、iPhone が発売された時、ジョブズ が、アランに意見を求めています。

iPhone の発売後、2010年に、最初の iPad が発売されました。その30年前、
アランが夢想した、ダイナブックが、ようやく誕生した瞬間でした。